今日、父と久しぶりに2人きりになった。


うちは自宅(@千葉)以外に
マンションを借りていて(in東京のど真ん中)、
仕事で多忙な父は平日、そちらで過ごす。
金曜日の夜から日曜日の夜までは自宅に帰ってくるけれど、
大抵の場合、母もいるので、
「父と2人きり」というシチュエーションは滅多にないのだ。


父は最近、世間を騒がせてる某会社に勤めていて、
(※ライ○ドアではありません)
よく分からないけどそこそこ偉い人らしいので、
ここのところの忙しさは半端ない。
たぶんここ1ヶ月ほど、土日きちんと休んでいない。
飲み会・宴会・接待、キャンセル。
趣味のゴルフも全てキャンセル。


娘は正直、思う。
「めちゃめちゃ大変そうだなぁ」


だけど世間の風は冷たい。相当、冷たい。
連日連夜、笑えるぐらいマスコミに叩かれている。
その徹底ぶりはすさまじい。


娘としては正直、腹が立つ。
「あんなに頑張ってるのに、かわいそうだなぁ」


金曜日はなんとか深夜に自宅に戻ってきて、
昨日(土曜日)は久しぶりに1日休んでいた。
それでも携帯は鳴りっぱなし。
パソコンもしょっちゅうチェックしていた。


そして今日、日曜日だというのにやはり出勤となった。
母は前々から出かける用事があり、朝から不在。
「父と2人きり」である。


父と娘の関係として、
仲の良さはごく標準だと思う。
それでも2人きりだと心なしかギクシャクしてしまう。
それは昔から変わらない。


母が切った果物を出し、
父の好きなそば茶を淹れて出す。
出勤前、お昼ごはんを食べたいというので
冷蔵庫を見てラーメンを作る。
食後にもう一度、そば茶を淹れる。
最寄りの駅まで車で送る。
「無事に行ったよ」と母にメールを入れる。


もうすぐ23だというのに、
会社勤めをせず、夢を追いたいなどと言っている娘。
当然経済的に自立できるはずもなく、実家にいる。
スネをかじりまくっている娘ができることといったら、
これぐらいしかない。


別にファザコンというのではないけれど、
最近、父に対して今までにない感情を抱いている。
「尊敬」というとやや大げさ。
この感情をなんと呼ぶのか分からない。


企業に勤め、家族を養う。
サラリーマンとしてはそこそこ出世しただろうし、家庭も円満だ。
それに、仕事が忙しくても、それを家庭には持ち込まない。
ゆうべも一緒にDVDを観たり、ハーゲンダッツを食べたり、
父はすこぶる元気だ。
平凡な人生と言ってしまえばそれまでだけれど、
実はけっこう偉大なことだ。
すごいなぁ、と素直に思う。


分かった。
この感情は、きっと、「感謝」だ。


1人で家に帰り、脱ぎっぱなしのパジャマや
食べっぱなしのバナナの皮にげんなりしつつ、
父の使った食器を洗いながら、ふと思った。


父の日には、新しいネクタイをプレゼントしよう。
「ありがとう」は照れくさくて言えないから、
いつもより少しいい、ネクタイを買おう。